平成17年1月17日
我が国の社会および経済は、大きな変革期を迎えており、国民の価値観・ライフスタイルの多様化、少子高齢化の進展、環境問題や経済のグローバル化、情報通信技術の高度化、地方分権の進展など様々な変化に対応することが求められています。このような状況のもと、地域や企業には横並び的な発想ではなく「個性的」「独創的」な取り組みやあり方が求められており、地域や企業は、その強みや個性を発揮し、連携と協働のもと、創意工夫をこらして活き活きとした地域づくりと企業活動に取り組む事が必要となってきました。
一方、高知県の経済社会の現状を見ると、県別生産高の低迷、少子高齢化・過疎化・政府からの補助金・交付金等の削減、企業経営における競争・リストラ・雇用低迷等、我が国の過疎県に共通する深刻な課題に直面しております。とは言え、昨今はたとえば、風力・太陽光バイオマス等のエコエネルギー技術の開発、バイオ技術・オゾン利用技術等による水質浄化などの環境関連機器およびリサイクル技術の開発IT技術の産業応用などの分野において多少の明るさも見えてきました。また、平成14年に施行された「東南海・南海地震対策特別措置法」により高度防災技術に関連する機器・装置・システム開発、防災計画に関連した避難施設・道路防潮堤建設等において取り組むべき課題も明確となりつつあります。ただ、これらの技術に関しては、中央の大手企業の進出・攻勢も激しく、地域企業の競争力の強化が強く求められています。
このような高知県の産業界が直面している技術や人材などの種々の課題を解決し、高知県内・県外さらには世界における市場を開拓し、高知県の活性化につながる様々な可能性を実現するためには、高知県工業界の技術力の向上と、未来ビジョンに向けての総合的なアプローチを可能にする体制づくりが喫緊の課題となります。以上に鑑み、高知県内企業の企画力・技術力のさらなる向上を図り、高知県工業界・産業界の活性化を目的として、県内企業・官公庁及び全国の先進企業で活躍している高知高専出身の技術者をべ一スとし、かつ高知高専の教員団とともに上記目的達成のための具体的活動の企画・推進を行う組織として「社団法人高知高専テクノフェロー」を設立することと致しました。
これらの活動により、地域産業への貢献はもとより、高知高専をはじめとする高知県出身技術者の生涯にわたる交流や支援など双方の未来に寄与せんとするものであります。
(一社)高知高専テクノフェロー 定款のPDFファイルのダウンロードはこちらから 一般社団法人高知高専テクノフェロー定款_H27.6.5改訂版.pdf